アンテナを調整する手順を《写真つきで》解説! 地デジ・BS・スカパーの映りが5分で直る
更新日:2023年9月27日
アンテナ工事スタッフと新人ライターが解説します!
「テレビの映りが悪い…。もしかしてアンテナのせい?」
「台風のあと、アンテナの向きが変わってしまった…どうしよう…」
「アンテナの調整って自力でできる?業者に頼んだほうがいい?」
強風や雨に煽られて、家に設置してあるアンテナが傾いてしまうことがあります。
テレビのノイズやエラーコードといった不調は、テレビアンテナの向きが変わったことが原因であることが多いのです。
家に設置されたテレビアンテナは、地デジアンテナなら最寄りの電波塔へ、BSCSアンテナなら衛星の方向へ向ける必要があります。
この記事では、以下の3つの順番でアンテナの調整方法について解説します。
- 【設置場所・種類別】アンテナ調整の対処法
- 業者に調整を依頼する場合の費用相場
- アンテナを自力で調整する方法
あなたが無事にアンテナの調整を終え、また楽しくテレビを視聴できるよう祈っています!
それではまいりましょう。
「今すぐプロにアンテナ工事を依頼したい」という方は、累計20,000件*以上のアンテナ施工実績を持つ、私たち「みんなのアンテナ工事屋さん」にご相談ください!
*2023年1月25日現在。アンテナ設置および修理の施工実績。
【設置場所/種類別】アンテナ調整の対処法
テレビアンテナの向き調整は、アンテナが設置された場所やアンテナの種類によって難易度が変わります。
たとえば……
- 屋根上に設置された八木式アンテナ
⇛難易度 高 - 外壁の高い位置に設置されたデザインアンテナ
⇛難易度 高 - ベランダの柵に設置されたBSCSアンテナ
⇛難易度 低
⇛この記事で紹介します!(調整方法に移動) - 屋根裏に設置されたアンテナ
⇛難易度 低
屋根上や外壁の高い位置に設置されたアンテナを調整するには、7m以上の長いはしごが必要です。
屋根上からの落下事故は毎年発生しており、一般の方が挑戦するのは大変危険です!
「難易度 高」と書かれた高所作業をともなう調整は、私たち「みんなのアンテナ工事屋さん」に速やかにご相談ください。
「難易度 低」と書かれた足場のある作業は、ムリのない範囲でなら自力で調整してもOKです。
地デジアンテナの調整方法
地デジアンテナは、最寄りの電波塔の方向へ向ける必要があります。
最寄りの電波塔は、総務省のサイトであるA-PABの「視聴エリアのめやす」から調べることができます。
おそらくあなたの家の地デジアンテナは、屋根の上や外壁の高い位置に設置されているのではないでしょうか。
アンテナが屋根上や2階の外壁に設置されている方は、プロのアンテナ工事業者に調整を依頼しましょう!
⇛業者の費用相場を確認する(この記事の下にスクロールします)
もし「アンテナがベランダや室内にある」という場合は、自力設置を検討してもOKです。
この記事の下で、BSCSアンテナの調整方法と一緒に地デジアンテナの調整手順を解説していますので、ぜひ見てみてください。
⇛地デジアンテナの調整手順を確認する(この記事の下にスクロールします)
BSアンテナの調整方法
お皿のような形のBSアンテナは、宇宙の衛星に向けて、縦の「仰角」と横の「向き」の2つの角度をあわせる必要があります。
BSアンテナは少しでも角度が変わってしまうとテレビ映りが悪くなってしまうので、慎重に向きを調整しなければなりません。
アンテナが高所に設置されている場合はプロのアンテナ工事業者に調整を依頼しましょう。
⇛業者の費用相場を確認する(この記事の下にスクロールします)
アンテナがベランダや室内にある場合は、自力で調整する方法を見てみましょう。
⇛BSCSアンテナの調整手順を確認する(この記事の下にスクロールします)
スカパーアンテナの調整方法
最後にスカパーアンテナの調整方法について。
まずはホームページの「ヘルプコンテンツ」から角度の調整方法を紹介する動画を視聴してみましょう。
動画を見ても自力での調整が難しいと感じた場合は、「視聴トラブルサポート」から派遣作業を申し込むことができます。
調整を依頼した場合の費用目安は3,300円となっています。
※建物やアンテナの状態によってはオプション工事費がかかる場合があります
こちらのトラブルサポートですが、以下の3つの条件を満たす方が対象となりますので注意してください。
- スカパー!またはプレミアムサービスを個人契約している
- かつ月々のご利用料金のお支払いに滞りがない
- 視聴トラブルサポートご利用後も視聴継続する
室内やベランダに設置したスカパーアンテナを自力で調整する手順は、この下のトピックでくわしく紹介しています。
設置方法の各工程を写真つきで掲載していますので、自力での調整を検討している方はそちらを先に読んでみてくださいね。(この記事の下にスクロールします)
続いて、プロのアンテナ工事業者にアンテナの調整を依頼する場合の費用相場を見てみましょう。
業者に調整を依頼する場合の費用相場と相談先
「屋根上のアンテナを調整してほしい!」
「あれこれ試してみたけど、テレビ映りが直らない…」
こんなときは、プロのアンテナ工事業者に調整を依頼しましょう!
気になる費用ですが、角度調整のみで10,000円~20,000円。
立て直しや部品の交換や必要な場合は15,000円〜30,000円が相場となっています。
作業時間は早ければ1〜2時間、長くても半日以内に終わることがほとんどです。
このとき、あなたの住んでいる家が賃貸か持家かによって問い合わせ先が変わりますので注意しましょう。
次の2つのうち、あなたはどちらに該当しますか?
状況にあった相談窓口を選んでタップしてみてくださいね!
(1)賃貸(アパート・マンション)に住んでいる場合
アパート・マンションなどの賃貸に住んでいる方は、まず建物の管理会社か大家さんに相談してみてください。
入居時にもらった賃貸契約書に、電話番号などの連絡先が書いてあるはずです。
契約内容によっては、アンテナ調整の費用を管理会社が負担してくれるかもしれません。
1点、注意してほしいことがあります!
管理会社の許可なく賃貸のアンテナやケーブルを触ってしまうと、他の部屋のテレビ映りにも影響が出るおそれがありますので、必ず連絡してから対処するようにしてくださいね。
(2)持家(一軒家)に住んでいる場合
一軒家などの持家に住んでいる方は、直接アンテナ工事業者に相談して大丈夫です。
電話やメールでの問い合わせ段階ではお金はかかりませんので、概算の見積もり金額や対応可能なスケジュールについて相談しておきましょう。
どんな業者に頼めばいいの?
次のトピックでは、アンテナを自力で調整する方法を写真つきでご紹介します。
アンテナを自力で調整する条件
ただし自力で調整するにはいくつかの条件があるから注意してください!
⇓自力で調整できる条件⇓
- 2人体制で作業できる
- ベランダの柵にアンテナが設置されているなど、作業中に転落する心配がない
1つ目はスムーズに作業を進めるため、2つ目は転落事故を防止するための条件となります。
これとは逆に、1人暮らしで他の人のサポートが望めない場合や、屋根上や2階以上の外壁にアンテナが設置されていて届かない場合は、ムリせず業者に依頼しましょう!
条件を確認したら、いよいよアンテナを調整する手順に移ります。
ベランダのBSCSアンテナを調整する手順
準備するものはコチラです。
- スパナ(もしくはレンチ)
- スマホ、もしくは測定器(レベルチェッカー/インジケーター)
(1)よく晴れた日に作業を開始する
天気が悪い日は、衛星からの電波を受信しづらいことがあります。
ですので、必ずよく晴れた日に作業するようにしましょう!
そしてBSCSアンテナの角度調整には、日本アンテナが提供する無料アプリ「BSコンパス」が便利です!
作業の前にあらかじめダウンロードしておいてください。
(2)アンテナの仰角をあわせる
準備ができたら、スパナを使って取付金具のネジを少しだけゆるめてください。
ここからは、アンテナの角度をあわせていきます。
BSCSアンテナには、縦の「仰角」と横の「向き」、2つの角度があり、まずは縦の「仰角」をあわせます。
地域によって向ける方向が違うので、日本アンテナのアプリ「BSコンパス」で自分の家の仰角を割り出してください。
BSの角度がわかる測定器(レベルチェッカー/インジケーター)を持っている方は、そちらを使っても大丈夫です。
(3)横の「向き」をあわせる
縦の仰角をあわせたら、次は横の「向き」をあわせていきます。
まずはアンテナの反射鏡(お皿のような部分)をざっくりと南南西の方角に向けてください。
次にテレビの電源を入れ、リモコンを操作して「アンテナレベル(受信設定)」画面を開きましょう。
BSCS放送のアンテナレベルが規定の数値に達するまで、根気よく調整していきます。
1°につき5秒静止して、テレビ画面を確認してください。
このとき、アンテナ側とテレビ側で作業員が2人いると作業がスムーズに進みます。
(4)アンテナを固定する
角度調整が終わったら、スパナを使ってアンテナの角度が動かないよう固定していきましょう。
テレビの「アンテナレベル」表示画面を終了し、BS放送の番組を見てみてください。
テレビ映りに問題がなければ、作業は終了です!
お疲れさまでした。
その方法を下のQ&Aで回答していますので、読んでみてください!
地デジアンテナの向きを調整したいんだけど…
地デジアンテナの調整も、基本はBSCSアンテナと同じです!
地デジアンテナの場合、衛星の方向に向けるのではなく最寄りの電波塔の方角へ向ける必要があります。
最寄りの電波総は、務省のサイトであるA-PABで「視聴エリアのめやす」を見て調べてください。
あなたの家の住所を入力すれば、最も近い電波塔が出てくるはずです。
アンテナを電波塔の方向に向けたら、テレビの電源を入れ、リモコンを操作して地デジ放送の「アンテナレベル(受信設定)」画面を開きましょう。
あとはBSCSアンテナと同じく、アンテナレベルが規定値に達するまで調整すればOKです。
それでもテレビ映りが直らないときは…
「アンテナの向き調整をしても、テレビ映りが回復しない…」
「せっかくアンテナの向きを調整したのに、その後も頻繁に向きが変わってしまう…」
このようなときは、アンテナの向き以外に問題があるかもしれません。
たとえば、以下のような問題が考えられます。
-
アンテナケーブルの接触不良や抜け・ゆるみ
⇛【対処法】アンテナケーブルを再配線しましょう。 -
アンテナ本体や周辺機器の故障
⇛【対処法】各部品を点検し、故障の可能性がある製品を交換しましょう。 -
テレビのチャンネルがエラーを起こしている
⇛【対処法】チャンネルを再設定してみましょう。(チャンネル設定の手順を紹介する記事に移動します) -
そもそも電波の弱い地域に住んでいる
⇛【対処法】アンテナが受信する電波を増幅する装置「ブースター」を導入するか、電波強度の強いアンテナに交換しましょう。
それ以外にも「台風や雨風の被害が多い地域に住んでいて、どうしてもアンテナの向きが変わってしまう…」という方もいると思います。
このような場合は、アンテナの設置場所を屋根裏などの室内に移したほうがいいとかもしれません。
1度向きを調整しても、また風が吹いて変わってしまったら意味がありませんからね。
地デジアンテナの場合、電波の強さに問題がなければ、魚の骨の形の八木式アンテナよりも「デザインアンテナ」のほうが風雨に強いので、そちらに切り替えるのもオススメです。
お役立ちコンテンツ
テレビが映らない…よくあるテレビトラブルと対処法を紹介上で紹介したテレビが映らない原因やエラーコードについて、くわしく紹介しています。テレビが映らなくて困っている方は、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね!。
今すぐ記事を読むアンテナの修理・調整はプロの業者に依頼しよう!
テレビの不調やアンテナの不調の解消は、プロのアンテナ工事業者に相談するのが1番手っ取り早いです!
というのも、プロの職人さんはアンテナの交換や修理はもちろんのこと、ほかの原因も調べてくれます。
配線ケーブルやテレビのチャンネル設定などもセットでやってくれるので、こちらは依頼さえしてしまえばあとは何もする必要がありません。
プロのアンテナ工事業者さんはとにかく仕事が早く、技術面でも確実です。
工事後にテレビ映りが悪くなるということもなく、この記事を書いている現在も快適に視聴できています!
この記事のまとめ…テレビトラブルの本当の原因を突き止めよう!
しかも、テレビ映りが悪くなった原因はほかにあるかもしれないわけだし…。
自力で向きを調整できても、「これでよかったのかな?」ってモヤモヤが残るなあ。
プロの業者の現地調査では、家の電波状況を調べたり、アンテナケーブルの接触不良を調べたりと、色々な角度から調べてもらえるから、原因がわかるだけでもかなりスッキリすると思います!
というわけで、素人の向き調整だと、根本的な解決にならないこともあるとわかりました。
これから自力でアンテナを調整する方は、この記事で紹介した次の3つのポイントに注意してくださいね。
- 必ず晴れた日に作業する
- 2人体制で作業する
- 地デジアンテナは最寄りの電波塔に、BSCSアンテナは衛星の方向に向ける
少しでも「難しそう…」と思った方は、累計20,000件*以上のアンテナ施工実績を持つ、私たち「みんなのアンテナ工事屋さん」にご相談ください!
*2023年1月25日現在。アンテナ設置および修理の施工実績。
それでは、あなたのアンテナのお悩みが解決し、また楽しくテレビを視聴できるよう祈っています。
ここまで読んでくださってありがとうございました!