【300人に聞いた】アンテナ修理の費用・対処法【自力修理の感想・後悔】

アンテナ修理の作業内容と費用相場

「テレビの映りが悪くなった…これって何が原因?」
「アンテナ修理っていくらするの?」

突然テレビが映らなくなって、アンテナ修理を検討する方は多いです。
しかし、アンテナ修理を頼める業者や費用の相場は、なかなかわからないですよね。

そこで私たちは、過去にアンテナ調査を行った300名へのアンケート調査をもとに、アンテナ修理にかかった費用や感想・失敗談について解説します。
質問事項は次の4つです。

  • アンテナ修理にかかった費用
  • アンテナ修理の原因と対処法
  • アンテナ修理を頼んだお店
  • アンテナ修理の感想(満足・後悔…)

記事の中では、自力修理の体験談やアンテナ修理の費用を安くする「火災保険の申請方法」もお伝えするので、ぜひ読んでみてくださいね。
これからアンテナ修理をするあなたの参考になれば幸いです。

それではさっそくまいりましょう。

「今すぐプロにアンテナ工事を依頼したい」という方は、累計20,000件*以上のアンテナ施工実績を持つ、私たち「みんなのアンテナ工事屋さん」にご相談ください!
*2023年1月25日現在。アンテナ設置および修理の施工実績。 

300人に聞いた!アンテナ修理にかかった費用

アンケート調査でアンテナ修理にかかった費用について質問したところ、施工内容によって金額が異なることがわかりました。

アンテナ修理の費用はいくらでしたか?

アンテナ修理の費用相場を一覧で見てみましょう。

修理内容 費用相場
テレビ周りの点検・チャンネル設定 5,000円〜
アンテナの方向調整 8,000〜25,000円
アンテナの立て直し 12,000〜32,000円
アンテナ本体の交換  26,000円~44,000円
(※撤去・処分費は別途8,000円〜20,000円)
ブースター設置 10,000〜30,000円
分配器交換 5,000〜10,000円
アンテナ交換やブースター設置などの新しい部材を必要とする修理では、「アンテナ工事の専門会社に依頼した」という人が多かったです。専門会社は、よい部材を取り扱っているところが多いんですよね!

正確なアンテナ修理費用は見積もり後にわかる

アンテナ修理の修理費用は、修理会社による現地調査・見積もりのあとでわかります。
アンテナ工事の流れは次の5ステップで進みます。

  1. 電話問い合わせ
  2. 現地調査、見積もり確定
  3. 契約、作業開始
  4. チャンネル設定
  5. 支払い

電話問い合わせから現地調査までは無料で行っている会社が多いです。
この間に複数の会社に相見積もりをして、もっともよいと感じた会社に依頼しましょう。

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アンテナ修理の原因と対処法

アンテナが故障した原因では「アンテナが倒れた」「テレビのエラーコード(E202等)」「アンテナの向きが変わった」といった回答が多く見られました。

アンテナが故障した原因を教えてください

対処法では、「アンテナの向き調整」「立て直し」「ケーブルの再配線」といった方法で解決した方が多かったです。 

アンテナ修理の内容

とくに多かったアンテナ修理の原因と対処法を順番に見ていきましょう。

1. アンテナが倒れたら「立て直し」か「交換」を

屋根上の八木式アンテナが倒れた

アンテナ修理費用:12,000円〜

台風の後など、自然災害の影響で屋根上のアンテナが倒れてしまうことがあります。
対処法としては、アンテナの立て直しを行うほか、損傷が激しい場合はアンテナの交換を行うことでテレビ映りが元に戻ります。

2. テレビのエラーコード(E202等)が表示されたら「自力修理」を

映らなくなったテレビとリモコンを持つ手

アンテナ修理費用:2,000円〜(ケーブル交換等)

テレビにエラーコードやエラーメッセージが表示されている場合。
E202やE201といったエラーコードは、ケーブルの抜き挿しや交換といった簡単な自力修理によって解決する可能性があります。

自力修理の方法は、このあとでくわしく解説します。

3. アンテナの向きが変わったら「向き調整」を

BSCSアンテナの向きが変わった

アンテナ修理費用:8,000円〜

強い雨や風によってアンテナの向きが変わると、電波をキャッチできません。
正しい方角に向きを直す必要があります。

とくに衛星放送を受信するBSCSアンテナは、少し向きが変わっただけでテレビが映らなくなってしまうので注意が必要です。

4. アンテナの経年劣化が進んだら「アンテナの交換」を

古くなったBSCSアンテナ

アンテナ修理費用:26,000円〜

アンテナ自体の経年劣化によって、電波を受信できなくなることもあります。
屋外に設置されたアンテナは、雨風やホコリ、紫外線の影響を受けるため、毎日少しずつ劣化していきます。

設置から10〜15年が経過したらアンテナが寿命を迎えますので、新しいアンテナに交換しましょう。

天気が悪い日にテレビ映りが悪くなるのは「受信レベルの低下」が原因
窓ガラスと雨の水滴

「雨の日や雪の日など、悪天候のときだけテレビの映りがよくない」
このような不具合は、アンテナの受信レベルが低下していることが原因です。
雨水や雪が電波の通りを妨げ、電波が減衰すると、テレビの機種によっては「E201」や「E202」などのエラーコードが表示されます。
衛星放送では、悪天候のときだけ一時的に画質を下げる「降雨対応放送」に切り替わることも。

基本的には、天気の回復を待つことで映りが回復します。
根本的な解決としては、より電波の受信感度の強いアンテナの設置場所を変えるか、ブースターの設置を検討してみてください。

ブースター交換費用:10,000円〜

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アンテナ修理を頼んだお店

アンテナ修理をする男性作業員

アンテナ修理を依頼したお店は、アンテナ工事専門会社(ホームページを持つアンテナ業者や地元の業者など)に依頼した人がもっとも多い割合となりました。

アンテナ修理を業者に依頼しましたか?自分でしましたか?
  1. アンテナ工事専門会社に依頼した(ホームページを持つ業者、地元の業者等)
  2. 自分で修理した
  3. 大手電器店に依頼した(Panasonic、ビックカメラ、ホームセンター等)
  4. ハウスメーカー、リフォーム店、不動産会社経由に依頼した(多くは下請け業者など)
  5. ネットの個人業者に依頼した(くらしのマーケットなど)

修理の技術や経験、電気工事の知識を重視している人が多いことがわかります。

プロのアンテナ工事会社が選ばれる理由

アンテナ修理の作業員

プロのアンテナ工事会社が多くの人から選ばれる理由は、アンテナ工事の知識と経験が豊富なこと。
専門の電波測定器や国内メーカーの安定した部材を取り扱っていること。
そして、施工費用が安いことが挙げられます。

ハウスメーカーや工務店、家電量販店、ホームセンターは、大手メーカーから外注の作業員に案件をおろしていることが多く、よけいな仲介手数料が発生します。
また、アンテナ工事以外にもさまざまな家電の取付工事を請け負っているため、エアコン工事の繁忙期である6〜8月には予約がとれないこともあるんです。

また、くらしのマーケットなどのネットの個人作業者の場合、「個人のなんでも屋」がアンテナ工事を行っていることが多いため、専門技術に不安があります。
また、予約が取りづらいことや施工保証が不十分である可能性があります。

以上の理由から、アンテナの知識と経験を持っていて、なおかつ仲介手数料がかからないアンテナ工事専門会社がオススメです!

お急ぎの方は、私たち「みんなのアンテナ工事屋さん」にお気軽にご相談くださいね。

アンテナ修理を業者に頼んだ人の体験談・感想

アンテナ修理を業者に依頼した人の体験談

アンテナ修理をプロの業者に頼んだ人のうち、満足度が高かった人は修理内容と修理後のテレビ映りに納得した例が多く見られました。
いっぽう失敗談では、「予定の予算よりもかなり高くついた」というコメントがありました。

信頼できる業者を選ぶことと、事前に予算のギャップを解消しておくことがアンテナ修理をうまく終えるポイントのようです。

失敗しないアンテナ修理業者の選び方

ノートパソコンでアンテナ工事業者を探す主婦

アンテナ修理業者選びでは、インターネットから業者のホームページを見てみるのが1番です。
次の5つのポイントを確認してみましょう。

  • 修理や撤去に対応している(新規設置のみ対応の業者もある)
  • 希望の日程で工事の予定が取れる(土日営業など)
  • 現地調査と見積もりが無料
  • 見積もり後の追加費用なし
  • アンテナ修理の実績が多い・電気工事士の資格を持っている

これらの情報は業者のホームページに記載されています。
事前にホームページを見ておくと、失敗することなくアンテナ修理を依頼することができますよ。

⇛ 私たち「みんなのアンテナ工事屋さん」のホームページはこちら

アンテナ修理は自分でできる?

ケーブルの抜き挿しで解決するような軽度なアンテナ修理であれば、自力修理も可能です。
しかし屋根上のアンテナを立て直したり、交換するような本格的なアンテナ修理の場合はプロに依頼することをオススメします。

自力修理に挑戦した人のコメントを見てみましょう。

自力修理の体験談・後悔・感想

自力修理の体験談では、満足と後悔のコメントがほぼ半々となりました。

自分でアンテナ修理をした人の体験談

スムーズに自力修理を終えた方は、もともと電気工事の知識を持っている人や、ケーブル交換などの簡単な修理で済んだ人が多かったです。

逆に、屋根上の高所作業では命の危険を感じ、後悔のコメントをする人が多く見られました。
原因不明の故障では、「最終的に業者に頼んだ」という人もいました。

自力修理が可能な条件

アンテナの修理には、電気工事の知識と経験が必要になるため、プロに依頼したほうが効率的です。
しかし次の2つの条件を満たす場合のみ、自力での修理が可能です。

  • アンテナが室内もしくは足場を確保できる場所に設置されている
  • ケーブルの交換など、カンタンな作業で修理できる

例)ベランダに設置されたBSCSアンテナの向き調整

たとえばベランダに設置されたBSCSアンテナなら、スパナ1本あれば可能です。

方法としては、2人体制で作業をし、1人がアンテナの向き調整を担当し、もう1人がテレビの画面を見ながらアンテナの受信レベルを確認するというイメージですね。
プロの作業員であれば、1時間もかからず調整を終えられる作業です。

アンテナ相談室編集部でBSCSアンテナの向き調整に挑戦したときの実録記事がありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

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ケース別対処法

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屋根上や外壁の高い位置にあるアンテナは自力修理はオススメしない

ただし屋根上や外壁の高い位置についているアンテナの場合、転落事故の可能性がありますので、一般の方にはオススメしません。

とくに瓦屋根の場合は足を置く方向を間違えると瓦がカンタンに割れてしまうという特徴があります。
「節約のために屋根に登ったのに、知らず知らず家の寿命を早めてしまった…」という結果になるおそれがあるので、住宅施工の知識をもつプロの業者に依頼したほうがよいです。

アンテナ修理を依頼する前に自力でできる対処法

自力でできるテレビの応急処置

テレビが映らないときによくあるのが、アンテナの修理が必要だと思っていたけれど、実はアンテナではなくテレビ線の接触不良が原因だった…というケースです。
不調の原因を突き止めるために、まず試してほしい対処法が5つあります。

  1. テレビを再起動する
    ⇛テレビの主電源を切り、ケーブル類をはずした状態で1分ほど待ちましょう。
     

  2. アンテナの「受信レベル」を調べる
    ⇛リモコンの「設定」もしくは「メニュー」などのボタンからテレビの設定画面を開き、受信レベルが理想の数値になっているか調べましょう。
     

  3. チャンネルを再設定する
    ⇛同じく設定画面から、「チャンネルの再スキャン」を行いましょう。
     

  4. 配線に抜けや緩みがないか確認する
    ⇛テレビの背面にあるケーブルに抜けや緩みがないか、プラグ先端が折れていないかを確認し、もう1度つなぎ直しましょう。
     

  5. B-CASカードを入れ直す
    ⇛テレビの背面にあるB-CASカードを取り出して、ICチップに傷がないかを確認してしっかりと差し込みなおしましょう。(最終手段)

※最後の「B-CASカード」ですが、ICチップが傷つく恐れがありますので、エラーコードが出ていないときはむやみに抜き差ししないよう注意してください。
あくまで「どうしても映りが直らないときの最終手段」と考えてくださいね。

この方法でテレビ映りが回復するようなら、アンテナの修理は不要です。

ただしこれらを試してもテレビ映りが回復しない場合や、傍から見て明らかにアンテナが傾いている・倒れている場合は、必ず修理を依頼するようにしてくださいね。

アンテナ修理に火災保険を申請できる

電卓とお札

アンテナ修理を業者に依頼する際に、火災保険を適用できる可能性があります。

火災保険という名前の印象から、「家が家事に遭ってしまったときだけ使える保険なんだな」と思っている方も多いと思います。
しかし、実際は火災保険とは火災だけでなく、あらゆる災害に対応した住宅保険なんです。

火災保険が適用されるのは「自然災害によるアンテナ修理」

火災保険が適用されるのは、風災・雪災・雹災など、自然災害が原因でアンテナ修理をする場合です。
事例を見てみましょう。

  • 台風によりアンテナの向きが変わった(風災)
  • 木枯らしや春一番でアンテナが倒れた(風災)
  • 強い雹により、アンテナが傾いた(雹災)
  • 積雪により、アンテナが倒れた(雪災)

たとえば「風災」の該当例では、台風だけでなく春一番や木枯らしの被害でも保険金を申請できるんですよ。

ちなみに、火災保険に加入する際に「地震保険」もセットで申請した方は、地震によってアンテナが倒壊した場合にも有効です。

アンテナ修理に火災保険が適用されるのは建物の「付帯物」だから

火災保険が適用されるのは戸建てやアパートなどの「建物」と、それらの建物の中にある家具などの「家財」の2種類にわかれています。
アンテナは、建物の「付帯物」として計上されています。

アンテナ修理で火災保険を申請する場合、屋根や壁、ベランダなどの破損とセットで申請することも可能です。

火災保険には「免責方式」と「フランチャイズ方式」がある

「免責方式」は免責額との差額が保険金として支払われる

あらかじめ自分で免責金額を決めておくタイプの保険を「免責方式」といいます。
免責方式の場合、免責金額と被害総額との差額が保険金として支払われます。
あなたが「免責方式」の保険に自己負担3万円で加入していた場合、合計7万円の修理費を保険申請しても、差額の4万円しかおりません。

「フランチャイズ方式」は20万円以上の被害額のみ満額支払われる

いっぽう「フランチャイズ方式」の場合、修理費用が20万円以上だった場合のみ保険がおります。
逆に20万円未満の被害では保険金が一切出ません。


どちらの方式だったとしても、火災保険を申請しても自己負担額が0円になるケースは少ないです。

あなたの加入している保険のプランがどのようなものか、自己負担額がいくらだったか、申請前に必ず確認するようにしてください。

火災保険の申請方法

火災保険の申請手順の図解

火災保険の申請は、どこか1つの機関に電話すればそれで終わりというわけではありません。
3つのステップを順番に解説します。

  1. 保険会社に状況を連絡する
  2. 各業者に現地調査と見積もりを依頼する
  3. 保険会社と鑑定士による現地調査
(1)保険会社に状況を連絡する

まずはあなたが加入している火災保険会社に連絡し、現在の状況を伝えましょう。
その差異、自分が入っているプランの補償範囲、自己負担額、保険金の上限、申請に必要な書類などを電話で確認してみてください。

今回の被害内容で保険を申請できそうであれば、申請に必要な書類を送ってもらってください。

(2)各業者に現地調査と見積もりを依頼する

次に、アンテナ工事業者と、必要があれば、屋根修理業者にも問い合わせて、現地調査と見積もりを依頼しましょう。
その際に、火災保険を申請したい旨、被害状況の写真撮影お願いしたい旨をあらかじめ伝えておきましょう。

見積もり後にそのまま修理に入る場合は、あなたが費用を負担して修理してもらいましょう。
このとき、見積書と被害状況の写真、請求書をもらうことをお忘れなく!

作業が終わったら、業者からもらった書類と写真を、送られてきた保険会社の書類に添付して郵送しましょう。

これであなたが行う申請作業は完了です。
申請結果が出るまでに1週間〜10日ほどかかります。

(3)保険会社と鑑定士による現地調査

もしかすると、保険会社の担当と保険会社が派遣する鑑定士が2人体制で現地調査にやって来るかもしれません。
保険の鑑定しとは、家の被災状況を第3者の立場から評価する会社で、保険会社の社員とは別の所属になります。

経年劣化ではなく災害による被害だと確認してもらってください。

保険会社は、現場だけでなく工事を行う業者にも連絡することがあります。
これは実在する屋根修理業者なのか、見積もり書は本物なのかを確認するためです。

はじめから見積もり額が妥当だと判断されれば、保険鑑定士が訪問しないこともあります。
これはケースバイケースですね。


火災保険の申請が通れば、通知が届きます。
その後、約1ヶ月後に保険金が振り込まれます。お疲れさまでした!

ここからは、火災保険申請の注意点を3つお伝えします。

  • 火災保険は被害から「3年以内」に申請する
  • 火災保険は代行サービスではなく自分で手続きする
  • 火災保険は必ず適用されるわけではない

火災保険は被害から「3年以内」に申請する

火災保険は、災害に遭ってから3年以内であれば、いつでも申請可能です。
災害から時間が経ってしまった被害も上記の手順を踏めば申請できますので、ぜひ挑戦してみてください。

火災保険は代行サービスではなく自分で手続きする

また、「火災保険」で検索すると申請代行会社がヒットしますが、このような代行サービスに頼るのはオススメしません。

保険の申請は当事者が行うのが基本です。

弁護士や保険会社でもない第三者の申請代行会社がかかわると、申請が複雑になるだけでなく、代行会社の利益のために高い修理費で申請されたり、あとあとになって高いマージンを請求されることもあるんです。

▶ 参考:国民生活センター|「保険金が使える」という住宅修理サービスの相談が増加! -解約料として保険金の 50%を請求…

多少苦手意識があっても、火災保険の申請は自分で行うことをオススメします!
現地調査の際、保険申請についての相談に乗ってくれる業者も存在しますので、そこでくわしく聞いてみてくださいね。

火災保険は必ず適用されるわけではない

火災保険は絶対におりるわけではありません!

保険会社は、1つ1つの請求を警戒しています。
というのも、火災保険の申請には、不正請求も多いからです。

たとえ申請したとしても、保険会社が支払いを断る例が少なくありません。
なので、「申請しても通らないこともある」ということを頭に入れて申請してください。

火災保険の申請についてレクチャーしてくれるアンテナ工事業者もありますが、上記の理由から「必ず通りますよ!」と言ってくる業者はNGです。
通らないリスクについても説明してくれる業者に依頼しましょう!

【アンテナの種類別】修理内容

アンテナを点検する作業員

このトピックでは、アンテナの種類別によくある修理内容を紹介します。
あなたの家にあるアンテナは、次の3つのうちどれに当てはまりますか?

3種類のテレビアンテナ
八木式アンテナ
(UHFアンテナ)
デザインアンテナ BSCSアンテナ
八木式アンテナ
デザインアンテナ
4K8Kアンテナ

3つのうち、左2つは地上デジタル放送用のアンテナで、右端は衛星放送用のアンテナです。
家にあるアンテナの種類によって、修理内容と費用が変わってきますので注意してくださいね。
ここからはそれぞれのアンテナの特徴と、修理内容を見ていきましょう。

1. 八木式アンテナ(UHFアンテナ)の修理は立て直しや交換が多い

八木式アンテナ

まずは、魚の骨のような形をした八木式アンテナ(UHFアンテナ)は、立て直しや交換が多いです。
八木式アンテナは、屋根の上や外壁の高い位置に設置されることが多いアンテナです。

常に雨風にさらされることから、台風によって向きが変わったり、サビによる劣化による被害が多く見られます。

屋根上に設置された八木式アンテナの場合は、アンテナ本体を支える土台の役割を持つ屋根馬や、四方からアンテナを固定するステーワイヤーが劣化して、本体が倒れてしまうことがあります。

八木式アンテナの修理では、まず本体を確認し、交換が必要なのか、立て直しや向き調整で済むのかを調べます。
なるべく既存のアンテナを使い回せるよう心がけますが、設置から10年以上経っていて経年劣化がひどい場合は、交換を提案することもあります。

2. デザインアンテナの修理はブースター設置や移設が多い

デザインアンテナ

続いて、長方形の箱型のデザインアンテナ
デザインアンテナの修理は、ブースター設置や移設など、電波不良の解消が多いです。

そもそもデザインアンテナは新しいアンテナなので、経年劣化やサビといったお問い合わせが
なので、周りに新しい建物が建ったり木の枝に電波を遮られると、映像が映らなくなる可能性があります。

デザインアンテナの修理では、まずは本体の劣化や向きのずれを調べたあとで、電波不足に陥っていないかを確認します。
電波不足の場合は、アンテナが受信する電波を増幅する装置である「ブースター」をつけたり、より電波の強いアンテナに交換することをご提案します。

3. BSCSアンテナの修理は方向調整と交換が多い

4K8Kアンテナ

最後に、丸いお皿のような形のBSCSアンテナ
BSCSアンテナの修理は、方向調整と経年劣化が多いです。

そもそもBSアンテナは南西の方角(午後2時の太陽の方向)にある放送衛星に向けて設置するのですが、この向きが1mmでも向きがずれると電波を受信できなくなってしまうのです。

BSCSアンテナの修理では、このような向き調整の修理がとても多いです。
専用のレベルチェッカー(測定器)を使用して、ミリ単位のズレを調整していきます。

また、お皿の部分が経年劣化したり、接続部分がサビた場合も、電波を受信できなくなってしまいます。

以前は大丈夫だったのに、急に電波が悪くなったのはなぜ?

アンテナ修理のお問い合わせでは、「昨日までは大丈夫だったんだけど、今日、とつぜんテレビが映らなくなりました」というお客さまが多いです。
記事の中でお伝えしたとおり、アンテナの傾きや周辺機器の故障が原因ということもありますが、周りで高層ビルなどの工事が始まったり、スマートフォンの電波が干渉しているケースも多いです。

(1)大型ビルの建設などの障害物

1つは大型ビルの建設、高い樹木が増えた…など、電波をさえぎる障害物ができた場合。

このようなときはテレビアンテナの位置を変更するか、自治体に相談して共同アンテナを設置することをオススメします。

(2)700MHz電波障害

2つ目は、スマートフォンの電波によってテレビの電波が乱れる「700MHz電波障害」が起きている場合。

とくに人通りの多い通り沿いや住宅街で「映像が乱れるようになった」「急にテレビが映らなくなった」という方は、こちらの可能性を疑ったほうがいいかもしれません。

携帯電話国内トップメーカー4社からなる「一般社団法人700MHz利用推進協会」が、無料で調査・対策を行っていますので、こちらもあわせて利用してみてください。

アナログ放送から地上デジタル放送に切り替わって以来、テレビの電波状況は格段によくなりました。
現代では、アンテナ本体や周辺機器に問題がないのに電波が悪くなる…ということは、ほとんどなくなったと思います。


テレビの位置や天候の影響を受けていないのに急に電波量が低くなったときは、上記の2つの原因も考えてみてくださいね。

まとめ

最後に、この記事のまとめをお伝えします。

  • アンテナ修理はプロのアンテナ工事専門会社に依頼するのがオススメ
  • 自然災害によるアンテナ修理は、火災保険を適用できる可能性がある
  • 火災保険の申請は、各業者のタイミングをあわせることが肝心

それでは、あなたが自分にあったアンテナ工事業者を見つけ、無事に修理を終えられるよう祈っています!

【コラム内で紹介したアンケート調査について】
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2021年11月
■対象:過去にアンテナ修理を行った人

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